片づけを終えて、カバンを持ってナツくんのところへ駆け寄る。
「一緒に帰ろう」なんて言うのは久しぶりでちょっとドキドキした。
「あ、ナツくん…帰ろ!」
緊張しながら声をかける。
するとナツくんはこちらを振り返って、「あぁ、うん」とだけ答えると、そのまま前を向いて歩き始めた。
少しそっけないような気もしたけど、やっぱり疲れてるのかな……。
忙しかったもんね…。
下駄箱で靴を履き替え、昇降口を出る。
外はもう日が暮れかけていて、空がオレンジ色に染まっていた。
ナツくんはさっきから何も話さない。
だから私は何か話しかけようと思って、一生懸命話題を探してた。
もしかして、昨日変な態度取っちゃったせいかな…?
少し不機嫌な感じがする彼に、だんだんとまた思考がネガティブになってくる。
あれ…?そう言えば今日、手を繋いでくれない。
いつもなら昇降口を出てすぐに繋いでくれるのに…。
パッと松下さんの顔が浮かぶ。
松下さんとは今日も、笑顔で話してるのを見たんだけど…。
それを思い出したら、急にまた暗い気持ちになってきた。
もしかして、私にだけ冷たい…?



