言われて自分のクラスを覗いたら、鈴菜は確かにそこにいた。
なんだ…。急いでるとか言って、普通に教室戻ったのか。
けれど、その姿を見て俺は唖然とする。
……は?なんで……。
だってそこには、さっきまであんなに暗い顔して目も合わせようとしなかったあいつが、めちゃくちゃ楽しそうな顔で笑ってたから。
しかも、星野と二人で…。
最近俺と一緒にいても、作り笑いしかしてなかったくせに。
…素の笑顔だった。
星野が自分の頭に紙の花をくっつけてふざけてる。
それを見て「あはは」なんて言いながら楽しそうに笑う鈴菜。
なんだよ。それ…。
悔しいような、腹立たしいような、なんとも言えない感情がわいてくる。
星野はひととおりふざけたあと、鈴菜の頭に馴れ馴れしく手を置きながら言った。
「ほら、もう大丈夫!元気出てきたじゃん!
またなんかあったらいつでも話聞くから、な?」



