寂しい思いをさせてるのはわかってた。
ここ最近は学校でもなかなか話せなかったし。
休み時間も事あるごとに松下に呼び出されるし、放課後は一緒に帰れないし。
それをあいつが我慢してるのは分かってたんだ。
でもあんなふうに避けられたことはなかった。
俺が、何かしたのか…?
思い返しても、すぐに思い当たることがない。
「はぁ…」
思わずため息がこぼれる。
別にこの実行委員の仕事を恨むつもりはないけど、あれこれ考える暇もないほど次々とやる事が増えていく中で、正直自分に余裕がなかった。
鈴菜と一緒にいたくても、いられない。
ゆっくり話をしたくてもできない。
自分でもこのまま鈴菜が離れていきそうで不安だった。
たぶんあいつも忙しい俺に遠慮してる。
そうやって人のことばっかり考えてる奴だから。
でも、できることなら頼ってほしかった。
無理に元気なフリしたって、バレバレなくせに。
俺の前では我慢なんてしてほしくなかった。
なんでも話してほしかった。



