びっくりして声をあげる。 今の、夏希くんの手…? いつのまにあの集団から抜け出してきたんだろ。 すると彼は無表情のまま口を開いた。 「おはよ」 どきっ…。 えぇっ、どうしよう。 なぜか夏希くんが挨拶してくれた。 私なんかにどうして… 「お…っおはようっ…!」 なんかもう明らかにキョドっている。 そういえば昨日は偶然ちょっと話して一緒に帰ったりしたけど、あれは夢じゃなかったんだとかそんなバカなことを考えたりした。