ふらふらと力なく歩く。
どうしてこう一喜一憂ばかりしてしまうんだろう。
気にしたって仕方がないのに。
”あっちのほうがよっぽど絵になるんじゃない?”
篠田さんの言葉がぐるぐる回る。
”せいぜい心変わりされないようにね”
本当にそうなってしまうかも…なんて、どんどん弱気になってる自分がいた。
そういえばナツくんにバイバイも言ってないや。
でも話しかけられるような感じじゃなかったし…なんて、松下さんに遠慮してる自分は一体なんなんだろう。
クヨクヨとまた余計なことばかりを考えながら歩いていたら、いつの間にか下駄箱を通り過ぎていた。



