【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!


……はずなのに。



「夏希くん!」



私の心はすぐに、マイナス方向へと持って行かれてしまう。



帰りのHRを終えて下校時間になったところで、またしても松下さんがうちの教室へやってきた。



当たり前のようにナツくんの席へ来て、話しかける。



彼女である私は、なかなかそれができずにいるのに…なんてまた、余計なこと考えて。



「今日これから買い出し行かないとだよ。

リストはさっきラインしたよね?

準備できたらすぐ行こう!遅くなっちゃうから」



しかも今から二人で何か買い出しに行くみたい。



委員の仕事だから仕方ないと分かっていても、すごくモヤモヤした。



二人きりで出かけるんだ…。



「…げっ、そうだっけ?

今日行くのかよ?」



「そうだよー!

もう、夏希くんはすぐ忘れるんだから〜」