「おはよ」 その時ナツくんが登校してきて。 いつものように私の前の席のイスに腰掛けるとこちらを向いた。 「…お、おはよう…!」 ナツくんはいつもと変わらない。 いつものように優しく笑いかけてくれる。 それに少し安心する。 大丈夫だよね。 何も変わってない……。 するとナツくんは急に大きくため息をついて。 「あーマジでヤバい…最悪」 「えっ?どうしたの?」 「昨日の委員会、クジで負けて…。 俺、実行委員長になったんだけど…」 「う、ウソ…!」