慌てて立ち止まって大声で力説する。



「ちがうの…っ。ナツくんには、あとでちゃんと話そうと思ってたの…。

だけどその時は私、花鈴を止めなくちゃってことで頭がいっぱいで。

それに、電話に出れなかったのも、ちょうど充電が切れちゃっただけで……」



なんだかすごく言い訳みたいだけど、本当のことだから。



ナツくんには本当に悪いなって思ってた。


だけど花鈴のことを考えたら言えなくて…。



「でもこんなこと今回限りだし、私もう二度と合コンなんて行かないから…っ!」



今回ので本当に懲りたから。


だからもうナツくんを困らせるようなこと、絶対にしない。



私が必死の表情で訴えると、無言でこちらをじっと見つめるナツくん。



その視線に信用されてないのかな、なんてドキドキしたけれど、なんとかして反省の意を伝えたかった。



「本当に、ごめんなさい……」