そこで思い出した。
さっき松村くんが言ってたことが正しければ、花鈴はさっきカイトくんと店を出たばかりなはず…。
「それが……ついさっきカイトくんって男の子と二人で店を抜け出しちゃったみたいなの。
私がトイレにいってる間に。
だからまだ近くにいるはずなんだけど…」
「はあぁ!?男と抜け出したァ!?」
ハルくんの顔が青ざめる。
するとまだそこに残って話を聞いていた松村くんがふいに口を開いた。
「あー……カイト先輩ならたいてい合コンのあとはお持ち帰りするから、行くとしたらカイト先輩の家だよ。
大通りをしばらくまっすぐだからまだ追いかけたらいるんじゃね?」
えっ……。
「…お、お持ち帰り!?マジかよ!
やべーだろ!早く!」
それを聞いたハルくんは、ますます慌てた様子で急いで出口へと走って行く。
だから私もナツくんとそのあとを追いかけた。
どうしよう、花鈴。
どうか無事でいて……。
守ってあげられなくてごめんね。
今すぐ行くからね。
ハルくん、どうか間に合って…。
そして今度こそ、二人が仲直りして、また笑い合えますように……。
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