だけどその声はやっぱり優しくて、いつものナツくんだった。
「心配させんなっつってんだろ…」
「……っ」
少し苦しげにそう言われて、また涙があふれてくる。
ナツくんは、私のこと本気で心配してくれたんだ。
だから怒ってくれたんだ。
私ひどいことしたのに、なんでそんなに優しいんだろう……。
「ナツくん……っ、ごめんね…。
あの……ちがうの。私ね…」
だから慌てて私が今日のいきさつを説明しようとしたら、そこで話を遮られた。
「…いいよ。話はあとで聞く。
それよりホントに何もされてねーんだよな?」
そして念を押すようにそう聞かれて。
「うん…っ。されてない…」
私がしっかり頷いたら、ナツくんは心底ほっとしたように息を吐いて、再び私を強く抱きしめた。
「……はぁ。よかった……」



