花鈴だ……。



ウソだろ。



ずっと音信不通だったのに、なんでまた急に……



と思って慌ててトークルームを開いたら、そこには信じられない画像とメッセージが入っていた。



『合コンなう。in駅前のカラ館』



の一言と共に、楽しそうにマイクを持って茶髪の男と肩を寄せ合う花鈴……と、なぜかその隅っこにすずちゃんまで写ってる。



……おい、これはなんだ？



あまりの衝撃に、俺は一瞬言葉を失った。



「どうしたのー？」



覗き込んでくる愛美。



バッと画面を隠して、夏希のもとへ走る。



「…おい夏希！！」



そして慌ててその画像を見せた。



「これ……、見ろよ」



「え……？

……っはぁ！？合コン！？」



案の定ぶったまげてる夏希。



「今すぐ行くよな！？」



俺が問いかけると、夏希は無言でうなずく。



マジでもう、こんなとこにいる場合じゃねぇ。


みんなには、悪いけど……。



そして俺と夏希はすぐさまその場を抜け出すと、花鈴たちのいる駅前のカラオケ屋へと向かった。


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