いつになく優しいナツくんの言葉に、花鈴はまた涙をにじませる。



「…うぅ、ありがとう、夏希」



そしてお礼を言うと、「考えとくね」と部屋を出て行った。



少しは、落ち着いたかな?



ハルくんと無事仲直りできるといいけど…。



この時はなんとなくこのままうまくいきそうな気がして。



いい方向に進んでいるんだと思ってた。



だけどそれは私の思い込みでしかなかったと、後で知ることになる。


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