【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!


気がついたら声をかけていた。



なんだか見ていられなくて。



だって新しい制服がびしょ濡れになりそうで。




夏希くんは私が傘を差し出すと驚いた顔で振り向く。



「…は?」



でもそれを聞いた瞬間、少し我に返った。



あ、もしかして迷惑だったかな…?



っていうか私、馴れ馴れしい?



「あ…い、いや…そのっ、

夏希くん、傘さしてないから…濡れちゃってるし…そのっ、

もしよかったらって思ったんだけど…」



話しながら顔が真っ赤になってくる。


これじゃ変な人みたいだ。



普段男の子に話しかけるなんてあまりしないから、いざとなると緊張してしまう。



やばいやばい…


相合傘したいとか、気があるとか勘違いされたかな?どうしよう…



変な被害妄想が湧いたりして。



「めっ、迷惑だったらいいの!

あっでも…、あのよかったらこの傘貸すから持って行って!

私駅までだから走れるし…」



そしてなんかますます変なことを言ってしまった。