「え…、花鈴?」



そこで初めて私の顔を見たハルは、びっくりしてたけど。



「私、帰る」



もう我慢できなかった。



荷物を持って歩き出す。



「おい花鈴!待てよ…!」



追いかけてくるハルの声なんて無視。



もう知らないから。



元カノと仲良くやってればいいじゃん。



二人とも嫌い。


大嫌い!



涙がじわじわあふれてくる。



なんなの。


せっかくのデートだったのに。


楽しかったのに。



あの女のせいで全部台無しじゃない。