「花鈴…」



それを聞いたらなんだか泣きそうになった。



なんだ…。



私はいつも花鈴に遠慮して自分の気持ちを言えずに黙ってたけど、

花鈴は言ってもらえない方が悲しかったのかもしれない。



もっとちゃんと勇気を出して話してみればよかったのかな。



「ごめんね…。ありがとう」



「やだぁ〜、ちょっとなにしんみりしちゃってんの!

よかったじゃん!お互い両思いなんだし頑張ろうよ!」



花鈴は笑顔で私の肩をバンバン叩く。



そしたら私も思わず笑みがこぼれた。



「うん…!」



やっぱりこれからは花鈴にもっとなんでも話してみよう。



私だって、花鈴と恋バナできたら嬉しいし…。



ナツくんとこうして付き合えたのも、きっかけは全部花鈴のおかげなんだ。


感謝しなくっちゃ。



お互いの恋がうまくいくといいな。



これからもずっと…。



そんなことを思った夜だった。


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