だって……
視界に映ったのは先輩ではなく、まさかの人物だったから…。
「ナツ……くん」
どうしてナツくんがここに居るんだろう。
わけがわからないまま立ち止まる。
するとナツくんは息を切らしながら駆け寄ってきて、私の腕をぎゅっとつかんだ。
「…っ、待てよっ」
どきん…。
「えっ…」
ドキドキして涙が出てきそうになる。
来てくれた理由がなんであれ、嬉しくて。
「ど…どうしたの…?」
私が震える声で尋ねると、ナツくんは私をじっと見て、
「行くのかよ?先輩のとこ」
問いただすように聞いてきた。
「う、うん…。
呼ばれたから…行かないと…」
だけど私がそう答えたら、グイッと手を引かれる。
そして少し険しい表情で、
「告られたら付き合うの?」
そう聞かれて驚いた。
「…えっ?
いや…そ、それは…」



