階段を降りて一階へ。
それから下駄箱で靴を履き替えて、玄関を出る。
外は明るく晴れて気持ちがいいのに、心の中はどんより曇り。
告白なんてあんまりされたことがないけど、断るのはまたずいぶん気が重かった。
でも気分が重いのはそれだけじゃない。
ナツくんと結局話せなかった、それがずっと心残りで。
こんなことならバイバイくらい言えばよかったかなと思う。
だけど、ナツくんは私と先輩がもし付き合っても気にしないみたいだし…。
やっぱりうぬぼれだったのかな。
昨日のことを思い出すと胸がズキズキ痛くなる。
数日前まで浮かれてた自分が嘘みたい。
もしあの祭りの別れ際、花鈴が来なかったら?
あのとき言いかけた言葉の続きは…?
そんなこと考えたって仕方ないけれど。
確かにあの時は、ナツくんにとって自分が特別みたいな気がしてたのに、それも気のせいだったのかな…。



