………。
……え…
…えぇ〜〜っ!?
キス……したの…?
今…。
突然の出来事に頭が真っ白になって、すぐには何が起こったのか理解できなかった。
唇がそっと離れた瞬間、驚いてナツくんを見上げると、彼はまっすぐ私を見つめてる。
熱っぽい瞳にとらえられて、何も言葉が出ない。
どうしよう…。
どうしよう、私。
今のは……
「鈴菜…俺、」
だけどその時ナツくんが何か言いかけたところで、ふと明るい声がして。
「たっだいま〜!!
ってあれ?夏希じゃん」
…ドキッ。
花鈴がちょうど帰ってきたみたいだった。
なんでタイミング。
「二人とも今帰ってきたの〜?
あれ?
なに、どうしたのよ。お二人さん」