. * . 「おじゃましまーす!」 「お邪魔します…」 靴を脱いで玄関から中にあがる。 橘家はとても立派なお家で、招かれたのはいいけれどいざとなるとやっぱりドキドキしてしまった。 男の子の家なんて、中学以降はまったく行ったことがないから。 花鈴は色んな男子の家にいつも行っていたけれど、私はこういうのは初体験だ。 「うわぁ〜、中も素敵だね!広ーい! 二人は部屋別々なの?」 「もちろん。 今日は俺の部屋でいいから2階行こうぜ!」 「わーい、ハルの部屋覗いちゃお」