どうしてそんなに優しいのかな。 嬉しくて涙が出てきそう。 ナツくんはこんな私のこと、本気で心配してくれて。 いつも助けてくれるんだ。 なんかもう、胸がいっぱいだよ…。 「ナツくん…」 だから一回じゃ足りない気がして、もう一度お礼を言う。 「いつも、ありがとう…」 ナツくんは私のことお人好しだなんて言うけど、ナツくんのほうがよっぽどお人好しだと思うよ。 すると彼は少し目を見開いて、それから視線を横にそらした。 「…いや別に。 こっちは好きでやってるから」 「えっ…?」