…ドクン。 思わず心臓が飛び跳ねる。 彼の体温が肩に触れて、そこから体がどんどん熱くなっていく感じ。 ナツくんは、私のこと本気で心配してくれたんだ…。 どうしてそんなにいつも、気にかけてくれるのかな。 「ほんとお前危なっかしい。気を付けろよ」 ナツくんは言いながらそっと頭を上げると、再び私を見下ろして。 それから私の頭にポンと手を置いた。 「あと、ちゃんと嫌なことは嫌って言え。 じゃねぇといつか痛い目遭うぞ」 真剣な瞳でジッと私を見つめる。