そして私を壁まで追いやると、ドンッとそのまま壁に手をついて。
「…なぁ、いいだろ?」
「……っ、」
もう怖いのとショックなので泣きそうだった。
確かに私、昔から花鈴に比べてダメなほうみたいに言われてはいたけれど、それをハズレ呼ばわりだなんて。
あんまりだよ…。
そのうえ間違えてるのに気付かずこんな…
「…ご、ごめん…無理…です。
っていうか私…」
「あァ?」
ひいぃっ!怖い…!!
だけど私は花鈴じゃないって言おうとしたら、すかさず威嚇されて。
「なんだよ。聞こえねー。
っつーか花鈴チャンてけっこーモテてるらしいじゃん?
てことは色々経験豊富なんじゃねぇの?」
「…えっ?」



