…さぁて、そろそろ部屋に戻ろうかな。
しばらく施設の裏庭をブラブラしたあと、再び中に戻ると、廊下はだいぶ静かであまり人気がなかった。
花鈴たちはまだ男子の部屋にいるのかな。
時刻はちょうど9時頃。
就寝は一応9時半、消灯は10時となっているので、時間的にはまだ少し余裕があった。
部屋に向かって歩いていく。
するとふと向こう側から茶髪の派手な男の子が一人歩いてきた。
隣の1組の男子だ。
話したことはないけれど、少し不良っぽい見た目でかなり目立つ人だから知っている。
少し怖かったので、目を合わせないようにしてすれ違った。
だけど…



