「…ククク、お前ほんとお人好しだよな」
「…っ」
しかも何がツボだったのか、すごく笑ってる。
間に受けてしまった自分がすごく恥ずかしくなった。
「うぅ…、だ…だってっ」
「ははっ、でもありがとな」
だけどそう言いながら頭を撫でられて。
その感触にまたドキドキして顔が熱くなった。
なんか……
ナツくんって優しいけど、たまに意地悪?
クールなわりに意外とよく笑うし、最初の頃とは全然印象が違う。
こうしてからかわれたりするようになるなんて、思ってもみなかった。
男の子はずっと苦手であまり話せなかったのに。
いつのまにか彼が、自分の中でどんどん親しみやすい存在になってきているような気がした。



