すごい勢いでよく食べる。 どうやら相当お腹が空いてたみたいで、あっという間に私の人参をたいらげてしまった。 だけどもっと食べたそうにしてる。 どうしよう…足りなかった? もう一つ餌買ってこようかなぁ… なんて思ってたら後ろから声がした。 「すげーがっついてたな、コイツ」 …どきっ。 「な、ナツくん…!」 なぜか今の様子を見ていたらしいナツくんがそこにいて。 彼もまた手に餌のカップを持っていた。 「さっきからコイツだけ誰も餌やってなかったもんな。かわいそうに」