「優季~!ごめん、待たせた!」 「ううん?全然待ってない。」 学校の玄関で優季が待っていたのは、 親友の中畑瑠璃(ナカハタルリ)だ。 「いやー、思いのほか長引いちゃって! ほら、図書委員会って先生も委員長も ボンクラでしょ?笑」 相変わらず容赦ない言い様に苦笑する。 最も、顔が相当な美人の瑠璃が、性格まで良くなったら、ある意味向かうところ敵なしだ。 「これで口が悪くなければねえ。」 「欠点があるほうが可愛いもんでしょ。」