殺人鬼ごっこ〜1週間の悲劇〜


あのメールが来て5分後、俺は東練の2階に来ていた。ここなら渡り廊下もあるため、追い詰められることはないはずだ
念の為見渡しができるところに身を潜める

暗い廊下は薄気味悪く、余計に不安にさせる

何もないはずがない、俺はそう考え始めていた
どう考えてもありえない現象が多すぎるから。

そんな俺の考えに呼応するかのように、俺達以外いないはずの学校で放送が鳴り響いた

《これから、殺人鬼ごっこを開始します》

心臓が大きく脈打つ。やはり始まってしまった
むやみに動きまわるのも良くないと思い身を潜めてじっと待つ

「いゃぁぁぁぁ!?」

突然聞こえた悲鳴。恐らく楓のものだろう

もしかして、見つかってしまったのか?そしたら、美香は、彩は…?
助けに行かなくては、そう思うも足が思ったように動いてくれない
自分の周囲にはいないのだろう。あれ以来声が聞こえなくて現状がわからない

《捕まりました。今日は終了です》

突然聞こえた終了の合図。
まさか、誰か捕まったのか隠れていたところを飛び出して待ち合わせの玄関へと走る渡り廊下を渡って曲がり角を曲がった

「うわぁぁぁあ!?」

俺が曲がった瞬間にいたもの…転がっていたものは楓の頭部だった。
胴体と離れた体は溢れるくらいに血を流し、うつろに目を開いる

「浩介!どうし…うわぁぁ!?!?」

俺の叫び声に気づいて来たのだろうか、海斗が曲がり廊下から出てきた

こみ上げてくる胃液をどうにかして抑えこんでその場を離れる

「これ…鬼に、やられたのか…?」
「多分、」

涙がこみ上げてくる。あと1週間後には一緒に卒業するはずだったのに。
無残な死体はとても長い時間目を当てられるものじゃなく、俺達は一旦待ち合わせの玄関に戻ることにした