殺人鬼ごっこ〜1週間の悲劇〜

「ちょっと!なんで学校にいるのよ!」

そう言いながら立ち上がった彩が問いかけるが答えられるものはいない。当然だ、誰もこの状況をわかってなんかいない

「うっせーな!わかるわけねぇだろ!」

翔輝が苛立ったように返答した。元々暴力的なこいつの事だ、いつキレるかわかったもんじゃない

「…メールじゃないの?」

それまで黙っていた沙羅が口にした言葉。

“メール”それは俺も思い当たった事で、改めて冷静になれば非日常的な、不自然な点が多すぎる

俺もみんなも制服を着ていること、さっき見てきたが校舎の門はあかなかった。
それにどうやってここへ運んだのだろうか

「メールなら、私も来たよ?」
「俺も。誰からはわかんねぇけどな」

楓の言葉に健一が同意した。やはりそうだ、俺達の共通点はあのメールだった。
だとすれば、本当にあの内容が起こってしまうのか…?

「ねぇ、あの内容って本当なのかな…?」

俺のとなりで固まっていた美香が口を開く
誰も声を発しないが表情を見る限りメールの内容を確認していない奴はいないだろう

「あ、門は?門から出られない?」
「さっき確認したけど無理だった」

メールの内容から目をそらすように彩は質問したが、それは余計に現実を突きつけた。
問いかけに答えた俺はふと気がついて携帯電話の画面を見た

「…圏外?」

俺の言葉に反応するように全員が自分の携帯を取り出し確認したが、結果は同じだった

「は!?なんでだよ!?」
「なんだこれ…」

翔輝も海斗の携帯も繋がらない。門もあかない状態で俺達に逃げる術は見つからなかった