「…浩介、これって…あの都市伝説?」
美香の言う都市伝説は俺もよく知っていた
毎晩子供たちが神隠しにあって鬼ごっこをして、捕まったものは死ぬと言う神隠し
ただ、所詮子供を早く家に入れるためのつくり話だと思って勿論本気にしたことなんてなかった
「…神隠しなわけ、ないよな」
海斗にも話が聞こえているのだろう。ただその声は震えていた
「わかんねぇけど…そんな事聞いた事ねぇし」
神隠しが起こりますなんて、警察に相談しても所詮子供のイタズラだと取り合ってくれないだろう
…こんなの偶然だ
本当に起こるはずない
「大丈夫だって、ただの偶然だろ?」
「だよな…おし、俺もうねるわ。おやすみ」
「おう。おやすみ」
なんだか納得仕切れていないようだが、話してもわからないと感じたのだろう。話は明日に保留になり海斗との電話を切った
「浩介…どうしよう」
幼なじみの美香が不安げな顔で俺を見る。
元々ホラーやオカルトは大の苦手だった筈だ、無理に怖がらせたくはない
「大丈夫だって、まさかお前信じてるの?」
「だって、怖いじゃない」
“怖い”それは人間が本能的に察知するものであって、他人がどうこうできるには限界がある
そんな事をどこかで聞いたような気がした
「大丈夫だって。久しぶりにゲームしようぜ」
「え!?もう日付超えるよ!?」
そう言われて時計を見てみれば夜中の11時58分を指していた。流石に遅すぎると送っていくかと思った時だった
