夏恋歌

「あ…ほら、外暑いだろ?いや…ちょっと暇だったのもある、し…。」

「…ぷっ」


僕の拙い言葉に10秒ほど間をおいて、突然東雲さんは小さく吹き出した。

僕の言動がそんなにも挙動不審だったのか、何分かひとしきりに笑った後言葉をつないだ。


「えっと…松野くん、だよね?」


横目でちらっとこちらを見てくる東雲さん。

僕より背の低い東雲さんは1つ1つの仕草がとても女の子らしくて、僕は思わず目を逸らした。

そんな僕の目線を追うように、真正面に立つと、


「君…面白いね」


そう言って好奇心の強い女の子のように怪しく笑った。