「さくちゃん…?」 「陽和、……前にも俺ら…こうやって……。」 「……え、?」 さくちゃんが言った言葉…‥。 前にもこうやって……? 「さくちゃん……もしかして……文化祭の時のことを言ってるの…?」 「……文化祭…?……そ、っか……そう…だ…。」 さくちゃんは少ししてから私の方に顔を向けて、何かが吹っ切れたように頬を緩ませた。 さくちゃん……もしかして……。 さくちゃんは私を真っ直ぐ見つめながらこう言った。 「ただいま、陽和。」