人気の低い馬同士の組み合わせに落胆した客たちが投げ出したハズレ馬券が、紙吹雪のように無数に宙を舞った。
「どっちや?」
「んー…ハナ差で3番やな。最後はもう首の上げ下げやった。」
「はあーっ…。やっぱりおねーちゃんの審馬眼はすごいで…。」
当たり馬券をマジマジと見つめながら、おじさんはため息をついた。
そして嬉しそうに笑って、ねえさんの肩をガシッと掴んだ。
「よっしゃ!!おねーちゃん、今日はおごったる!!飲みに行くで!!」
「ホンマ?」
「ホンマや。おねーちゃんのおかげで大穴当てたからな!アンチャンも来い!ついでにおごったる!」
「あ…ありがとうございます…。」
なんだかよくわからないけど、おじさんがおごってくれるらしい。
「アンチャン、酒飲めるんか?」
「あまり強くはないですけど、少しなら。」
「まあ、無理せん程度に飲めや。」
「はい…。」
あれ?
僕はどうして今日初めて会ったばかりの、どこの誰かも知らない人たちとこうしているんだろう?
だけど全然イヤじゃない。
なんだかとっても不思議な気分だ。
「どっちや?」
「んー…ハナ差で3番やな。最後はもう首の上げ下げやった。」
「はあーっ…。やっぱりおねーちゃんの審馬眼はすごいで…。」
当たり馬券をマジマジと見つめながら、おじさんはため息をついた。
そして嬉しそうに笑って、ねえさんの肩をガシッと掴んだ。
「よっしゃ!!おねーちゃん、今日はおごったる!!飲みに行くで!!」
「ホンマ?」
「ホンマや。おねーちゃんのおかげで大穴当てたからな!アンチャンも来い!ついでにおごったる!」
「あ…ありがとうございます…。」
なんだかよくわからないけど、おじさんがおごってくれるらしい。
「アンチャン、酒飲めるんか?」
「あまり強くはないですけど、少しなら。」
「まあ、無理せん程度に飲めや。」
「はい…。」
あれ?
僕はどうして今日初めて会ったばかりの、どこの誰かも知らない人たちとこうしているんだろう?
だけど全然イヤじゃない。
なんだかとっても不思議な気分だ。



