ヤンキー×弱虫

コンコン。


「どうぞー」

ん?若い?
声が、若そうだったけど。


ガチャーー

「やぁ、転校生の白河那樹さんだね」


「はい、あの…校長先生は?」


見当たらなくて、キョロキョロとしていると、笑う声が聞こえたのでそちらに顔を向ける。


「校長は僕だよ」


え?!


「若い校長先生なんて初めて…」

呆然と校長を見る。
校長も私を見るとまたもや、ブハッと吹き出した。


「若いかな?」


「若いですよ!20歳くらいですか?」


「残念、32ですよ」

ニッコリと人の良さそうな顔をする。
というか、32?!

「びっくりって顔ですね」