「ああ、わかってる。お前が上にたちたいこともな。あと、1年たったらお前に継がせようと思ってるから。まてれるか?」
「うん。何年でも、いつまでもまつよ」
しばらく見つめあっていた。
時が止まったように目もそらさず…。
「よし、じゃさっそく行きますかー」
お父さんの部屋から出て、自分の部屋で着替える。
鏡を見て、変ではないか確認。
腰の位置まである髪は、耳の少し上あたりで結ぶ。
メイクは、薄めに。
約30分後ー。
「よし、完璧!」
部屋をでて階段をおりると
組の皆が掃除をしていた。
「どうしたの?こんな、早い時間に掃除なんてー」
「あ、いやー昨日ちょっと騒ぎすぎてしまって…。」
この人は杉田雅紀。
組の中で三番目にえらい人。金髪で前髪をゴムでとめてちょんまげ風にしている。顔はいかついけど、一番優しくて兄のような存在だ。
「あれ?あージョー!!」
こいつは、赤城大翔。茶髪でピンで左側だけをとめている。人懐っこい性格だけど、人をいじったりするのが好きで、それでよく怒られている。でも、キレたら組長並に怖い。
他にもいるけど、皆掃除に夢中だ。
「皆気付かないね」
そう言うと、大翔がハッとして
「おい!!ジョーがおりてきてるぞ!!挨拶ぐらいしろ!」
「「え!あ、ジョー!おはようございます!!!」」
