ヤンキー×弱虫

真剣な冬牙の顔。
久しぶりに見た。こんな顔。
苦しそうで、それでいて儚そう。いろんな感情が冬牙の中で、渦巻いてる。


「行こう」

「…うん」


これは、第一歩だよ!
なぎ頑張るんだ!


過去から、抜け出せるチャンスを今ここで捨ててどうする。
いざ!


ガラッ

「たのもーーー!」

叫んだ。とにかく叫んだ。
ナメられないように、これから友達をつくるために、インパクト必要かと思ったんだ。

バッシーーーン!!

「いったーい!」


「何いってんだ!目立ちまくりだろーが」

「あ」


さすがに、今のはダメだよね。
どどどどうしよう…っ。

「はぁ」