ヤンキー×弱虫

「びっくりです、まさか32だとは」

てか、男の人なのに
私…平気。なんで?

しかも、この顔どこかで……。


「てっちゃん?」


どことなく似ている。


「そうだよ、正解」


「やっぱり!久しぶりー!」

てっちゃんこと波北 哲也_Namikita Tetuya_私が、小学生2年のころ、よく遊んでくれた元組の1人だ。
だから、大丈夫だったんだ。


「奇跡の再会だね」

「ねぇ、抱っこしよ!」

私は両腕を広げ、てっちゃんを抱き締めた。

「うわぁ、ちょ、なぎ…。」

体を離される。なんというか、寂しい。

「再会のハグしよー」

子供みたいって思われてもいい。それくらいてっちゃんが大好きだから。