やっとネックレスをつけ終えた時。



「愛姫ちゃん。」



『えっ?』


あたしはその声に足を止め
振り向いた。


周りにはあたし達以外には
だれひとりいない。





「どうした?」



立ち止まり周りを見渡している
あたしにヒデが不思議そうに聞いてきた。



『今声が…』



「声?」


-グラッ!



するといきなり地面が大きく揺れた。



「地震!?早く避難しないと!」



真未がそう叫び避難しようと
走り出した。



-ガラッ。



えっ……?





「「愛姫!!」」