あたしは真未の言葉に
首からネックレスをはずした。



「ネックレスにして大切に持ってるんだね。」



ネックレスにはあの人からもらった
ペアリングの片割れが通してある。



『このリングもここでもらったんだよね…』



あたしは巨大なヒョウタン池を見た。
ここの池は公園やホールもあって
よく花火大会やお祭りの会場にもなっている。




そしてこの池にはちょっとした
言い伝えみたいなのがあって
池の中には願いを叶えてくれる
神様がいるらしい。



だからあたしはいつも
あのみんなが誰1人欠けない
楽しかった日々を取り戻したいって願いに来てる。





「そろそろ行こう?」



「ほら行くぞ。」



あたしは真未とヒデに言われて
ネックレスを首につけながら
歩き出した。