君についた10のウソ

「悩みがあるならあたし聞くよ?」


「…悩みはあるけど、その…沙耶ちゃんも悩ませるし、とても重大なものだからやめとくよ……」


「そう?言いたくなったら言ってね」


「たぶんそのときはこないだろうけど……ありがとう」



透くんは悲しく笑う。



ときどき、こういう表情をするのには理由があるのだろう。


あたしにもいつかその理由が分かるときがくるのかな…



「そういえば、優と仲良くなったんだって?」



優からラインがきた、と続ける透くんの顔からはさっきの悲しみは消えていた。


…深く突っ込むのはよくないよね。



「うん。楽しかったよ!透くんの話ししてたの」


「え!?俺の話?なになに!?聞かせて!!」


「これ言ったら透くん傷つくんじゃないかな」


「…どんな話してたの……」



一瞬目を輝かせた透くんだけど、あたしの言葉に肩を落としている。


その姿もなんだかおもしろい。


犬がうなだれてるみたいで。