久しぶりに心は軽く起きることができた。


やっぱり2人より3人。1人でも味方が増えてくれればありがたいし、そのぶん殺される確率も少なくなるってわけで……。


そう考えたら心が少しスッキリした。

今生きているクラスメイトに【私の家にきて。】とだけ一斉送信する。


それから最初に来たのは賢斗。

やっぱりと言うべきかな?

賢斗と私とお母さん。よく一緒にいたのに昔と今では状況が違う。

誰も何も口にしようとせずただただ沈黙が続いた。


「ガチャ…邪魔するぜ。」


この喋り方。あらんだね。

まさかこんな協力する日が来るとはクラスゲームが始まった日は夢にも思わなかったな。

「あ?まさか俺らだけってわけじゃねーよな?」

「こんにちは。あらん君。」

「うす……。愛理、なんでおかんが一緒にいるんだよ?やっぱりお前のおかんが仮面のやつだったとか?」


ふーん…。

あらんにしては勘が鋭いな。


「うん、だから集まってもらおうと思って。」


賢斗は何を考えてるのか頬杖をついて窓の外をぼーっと見ている。