あなたの背中に恋してる~奥手な男子の攻略法~


1階に着いて扉が開いた。


新人君は、私が逃げ出さないように、私を壁に押し付け、口を手で塞いでる。

力いっぱい抵抗したけど、狭い部屋ではどうしようもなかった。

「誰かいるのか?」
駄目だと思った時、男の人の声がした。


なぜか、志賀くんがそのエレベータに乗ってきた。

「おい、何やってる!!」

彼は、異変に気づいてその男の子をつまみ出し、襟首をつかんだまま男の子を放り投げた。

「警備につきだしてやる」

「ごめんなさい…きれいな女性とと二人きりになってつい…もうしません…せっかく入った会社なのに…親に知られたら、ああ…死にたい」

「友芽?」

彼は、どうするか私に聞いてるのだ…
男の子は、必死に頭を床に擦り付けて謝ってる。


「ごめんなさい…友芽さん。怖がらせて…俺…友芽さんと二人きりになれて…訳が分からなくなって…こんなことしちゃって」

私も、会社の中で騒ぎを起こしたくなかった。

みんなに知られるのは、痴漢行為をしたこの男よりも、避けたいことだった。

「もう…いいわ」