早坂さんのマンションは、セキュリティのしっかりした建物だ。
前に、部屋の前でレジ袋を持った、知らない女がドアの前で待ってた事があって、それ以来ずっとセキュリティのしっかりしたマンションに住んでいる。
彼は、私にもそうしろとアドバイスしてくれてた。それなのに、彼の話を私は、聞かなかった。一番の理由は、私は、早坂さんほど給料がいいわけじゃないからだけど。
「小野に聞いた。空き巣に入らろたんだって?ここなら、あのアパートより、ましだ」
早坂さんが、お節介なのは、わかってるけどと前置きしていう。
「ダメです。家賃、高そうだし。ここ…」
「いや。金銭的な問題なら…気にするな。友芽が良ければ、部屋をこのまま残してやる」
「どうしてよ。そんなことしてもらう理由がない」驚いた。
そこまでしてくれるなんて…
「おれの名義で、この部屋、借りたままにして、こっちに来た時に、使わせてもらってもいいかなと思って」早坂さん、決まり悪そうにいう。
「そんなわけに行きません。部屋を借りたままにしておくって、お金かかるじゃないですか。ホテル取った方が安上がりです」


