あなたの背中に恋してる~奥手な男子の攻略法~



飲み会も終わりという時になって、絵梨がいつものように仕切ってる。

まだ、飲む者、帰る者と適当に振り分ける。絵梨は委員長みたいにてきぱきと物事を決める。

だから私のように踏ん切りが付かなくて、うだうだ悩むこと無いんだろうな。

「友芽はもう帰りな」

「はい」
審判が下った。絵梨の言う通り、今日はもう帰ろう。

小野君と西田君に慰められて、甘やかされたけど、私の気分は浮上することなく少しもよくならなかった。

なにをしても嬉しくないし、何をしても楽しくない。

私は、不幸の原因が志賀くんにあるような気がしてきて、彼をきっとにらみつけてみた。

志賀くんは、絵梨の話に頷きながらビールを飲んでいる。
まあ、志賀くんに『さっきは、ごめんね』なんて謝られても困るけど。


「友芽は、今日はもう帰れよ。まっすぐ帰れるか?」
良い子だからって、ニュアンスで小野くんにも言われた。

小野くんだなんて、軽くため口きいてるけど、彼は、浪人と留年両方してるから、志賀くんと同じ2つ年上だ。とても落ち着いている。

「ん」
私もそうするつもりだった。

私と志賀君が、二次会には参加せずそのまま帰ることになった。