「あの男、誰?」
「知らない。通りすがりの男。彼氏の相手をする合間に、自分の相手もしろって、それで、家まで私のことお持ち帰りしたいって」
「ああっ?なに、それ」
志賀くんは、私の腕を振りほどき、つかつかとその男のところまで行った。
「あんた、なんか用?」
志賀くんたら、さっきの男に向かって怒ってる。
向こうの方が、ずっと背が高いよ。
なのに、気にぜず向かって行ってる。
志賀くん、ちょっと大丈夫なの?
志賀くん、あの時みたいに凄んでる…あまりの剣幕に相手の方ががひるんでる。
「あんた、何してんだ。ふざけんな」
背の高い男の、胸ぐらをつかんで凄んでる。
ちょっと…大丈夫?
志賀くん、無理そう…怪我するよ。
「止めてったら、志賀くん?」思わず前に出た。


