すっと、指が伸びてきて、私の地図を横からさらった。
背の高い、よく髪型を気にしてるような男だ。
「地図、見方分かりますか?
向きが逆ですけど…」
すでに、私が買い物をした袋がひとつ、男の腕にしっかりぶら下げられている。
男は、にやけた笑いを私に向け、さっと値踏みするような視線を向ける。
「いえ、本当に大丈夫ですから。返していただけますか?」イラつき半分の笑顔を向ける。
「結構、重いですよ」笑ってる割りには、頑固に手を離そうとしない。
「っていうより、あなた誰ですか?」
「失礼しました。これ、私の名刺です」
私は、もらった名刺を受けとる。


