作業スペースに荷物を置いて、レジ袋に入れ替えた。
毎日続くなら、エコバック買おう。
そんなこと考えながら、朝、志賀くんがプリントしてくれた地図を出す。
行きに同じ道を通ったけど、そのまま逆に帰る自信がない。
本当にひどいな。まるで道が覚えられない。えっと…
「それ持ちましょうか?」
後ろから声がした。
道順を頭に入れてるときに、話しかけられて、よく考えないで答えた。
「ん?志賀くん?ありがとう」
レジ袋に伸びてきた腕を見て、しまったと思った。どう見ても、志賀くんの手じゃない。
私は、振り返っていう。
「ごめんなさい。人違いだったみたい」
やっぱり…
相手の顔を見て、落胆が広がる。
そんなに簡単に、志賀くんが現れるわけがないか…
買い物袋を取り戻そうと思って、引っ張ったのに、しっかり握って離してくれない。
「すごく重いねこれ、持ちますよ。ついでですから…」
「大丈夫ですから、返して」
強い口調で言ったのに、相手は全然気にしない。
「ちょっとそれ、見せてください」
「えっ?」


