あなたの背中に恋してる~奥手な男子の攻略法~



最寄り駅に着いても、志賀くんからは何も返信がなかった。

―これから帰るね

一応メールしたけど。見てるかな。

なしのつぶて。本当に返信来ない。
まったく無視…

一方的にこっちから送るだけか。

電車の中であれこれ考えた結果、カレーじゃなくてシチューにした。

志賀くん辛いの好きかどうか分からないし。ハンバーグは、成功するか分からない。

帰ってきて、いきなりカレーの匂いが充満してたらどうだろうと思った。

それに…要らないって言われた時、カレーの匂いは悲しすぎる。
こんなことに真剣に悩んで、なにやってるんだろう、私。

にんじん、たまねぎ、志賀くんとこには、何もなかったなと思って買い物する。
普段は料理しないのかな。

全部買ったら結構な重さになった。

志賀くんは、甘いの好きかどうか知らないけど、小さなチーズケーキを買った。いらないって言ったら私、一人で食べてしまおう。

「ありがとうございました」
おつりとレジ袋2つを受け取る。