「友芽、俺…友芽が今すぐ欲しい…」
額と額ををくっつけ、節目がちに、彼は私におねだりをする。
やめて。そんな目で見るのこんなの反則。
溶けてなくなりそう。
いつの間にこんな甘え方覚えたの?
彼の腕が、背中に回した腕に力がこもり、私の逃げ場を奪っていく。
「ダメよ。なに言ってるの…荷物が片付いてな…」
もう!聞いてない!!
今、顔を見られたら恥ずかしい。本当に真っ赤になってるだろうな。
「聞いてるよ。そんなの後でいい。いますぐ友芽が欲しい。たくさん優しくして、癒してあげる。おいで…友芽」
志賀くんは、畳の上に私を押し倒し、そのままキスを続けている。
「志賀くん…」
「ん?」
触れるのをあんなに拒んでいたから、彼は、こういうことに興味がなく、きっと淡白だろうと勝手に考えていた。けれど、実際はまったく違った。
「俺…まだ、友芽が欲しい。友芽は俺に癒されるの好き?」
ええ、そうよ。素直にそう答えるのが憎らしいくらい。
「志賀くん…」
私の言葉は、彼の唇に押し戻され、欲望と一緒に飲み込まれていく。
「いきなりでごめん…でも…俺…もう我慢できない…」
切ないようなかすれた声、耳元で言うのはやめて…


