「ありえないよ。そんなはずないって。
う~ん…私が言ったって説得力ないか…ごめん、慰めになってないね。
ねえ…なんかの間違いじゃない?よく考えてみて?宗佑が友芽ちゃんにそんなこというとは、思えない」
夜這いみたいな真似して軽蔑されただなんて、真面目な関口さんには、死んでもいえない。
私は、顔を上げた。
「いいんです。志賀くんのことは。それより、相談があるんです」
「なに?相談て」
「私、会社辞めようと思います。っていうか…もう行けません」
「ほら、泣かないの。さあ、食べましょう。今日は奢ってあげる。後で、ちゃんとあのバカチンにお灸をすえとくから。ね?泣かないの」
もう、決めよう。
早坂さんが来てもいいと言ったら。
志賀くんには…二度と会わない。
もう一度志賀くんに会って話せって言われたら、恥ずかしくて死んでしまう。


