「お前何部なん?」 それは最初に話したのとは違って、その顔つきのように、なんだか優しい声で。 小野寺と話すと何だか落ち着いて。 「吹奏楽だけど…」 だんだん警戒心が解け、私の中の小野寺の印象が変わっていった。 それから、優くんが野中と話している時、私は小野寺と話すようになった。 「俺の部活さー(笑)」 だんだん、小野寺とばかり話すようになった。